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![]() 氷伏には広義の氷伏と、狭義の氷伏があるように思われる。 広義の氷伏として、寒涼薬の過剰投与によって気血を凝滞させて様々な虚証を誘発するもの。つまり実によって虚を生じるケース。 狭義の氷伏は、寒涼薬の過剰投与によって熱邪を一部に閉じ込めてしまう。 こうなるとこれまで順調に効果が得られたものが、突然のように効果を失って、 前者の場合では、様々な変証が出現する。 後者の場合では、いくら継続服用してもまったく効果を示さずに次第に漢方薬服用以前の病状に戻っていってしまう。 現代社会では、アトピー性皮膚炎における寒涼の方剤、たとえば黄連解毒湯や白虎湯系列の方剤の過剰投与で、しばしばみられる。 氷伏を防ぐには、もっとも適切なのが気血の凝滞を防ぐ桂枝であると考えられるが、ときにアトピーには逆効果になる場合もあり得る。 その人の状況に応じた適切な活血化瘀薬の併用が必要であり、常に体内に流通する気血津液の盈虧通滞に問題が生じないよう、細心の弁証論治と方剤および配合薬の選択および配合バランスに注意が必要である。 それゆえ、寒涼の方剤使用時のみならず、どういう状況であっても常に気血津液の通調に留意が必要なのは中医学の基本中の基本なのである。 参考文献:「氷伏」の出典を調べてきたこと ![]() この問題については既に拙論があるので、一部加筆修正して引用する。
http://kannpo.seesaa.net/article/19446603.html より、 他臓の病変が腎に波及することは臨床上、大変よく見られることであるが、張景岳が述べた「五臓の損傷は極まると必ず腎に及ぶ」というのはこのことを指している。五臓の損傷が最終的にはいずれも腎に及ぶ理由は、気血陰陽の生化・輸運に直接関連している。 発病原因
発病原因は外邪の侵襲と内傷の二つに分けられる。 外邪の侵襲では、 (1)寒邪を表から受けて(皮毛から腠理に入った後に)少陽三焦を通じて腎に流入する。つまり表から裏に入る。 (2)温熱の邪気が上から下に入る。つまり、少陽三焦を通って上焦の肺系統から下焦の腎系統へ伝入する。 (3)疫毒の邪気が下から上へ入る。つまり、邪気が溺竅を侵淫して前陰から腎に上行し、腑病及臓し、膀胱から腎に波及する。 この三つのルートがある。 内傷によるものは、当然多くは虚証である。セックス過剰による真陰虧損あるいは先天的不足、老衰による腎陰や腎陽の虚損など。 次に、よくみられる現象として他臓の病変が腎に波及することである。 「五臓の傷は、極まれば必ず腎に及ぶ」と張景岳が述べているように、五臓の病変は究極的には腎に波及するのである。 腎系統は、腎・命門(めいもん)・膀胱・骨髄・耳竅(じきょう)および所属する経絡から構成される。
生理機能の最大特徴は、蔵精と主水の二つ。 つまり、精を蔵することと、水を主(つかさど)る機能である。この主水の機能というのは、水を蒸騰によって気化する作用であり、水が気となることによってはじめて運行し、機能を発揮するもので、体内の水分調節作用(必要な水分保持と廃水の体外への排出)を発揮する。 精とは、元気を化成する物質的基礎であり、また陰血を生化する源泉でもあり、生殖作用にも直結した生命の根本である。このように体内では最も重要な物質であるから、封蔵固蜜(ふうぞうこみつ)であるべきで、蔵して泄(もら)さないのがよい。 腎の機能を要約すれば、蔵精と気化という生理的特徴を反映するものである。それゆえ、腎の機能を「蔵化」という言葉に概括される。 発病原因は当然、大きく分けて外感と内傷である。
●外感によるものでは、 1.風寒が皮毛より侵入して三陽から三陰に伝入。 2.寒邪直中して手小陰心経が直接受邪。 3・温熱の邪が口鼻より侵入して肺衛から心営に伝入。 4.身体の局部に生じた瘡・癰・疔・癤の治療の失敗により血脈から心営に内侵。 ●内傷では、 1.心臓自病 (喜びすぎると心を傷る) 2.他臓から病変が波及する。 心は君主の官である。だからこそ、君主に代わって心包がすべてを主宰する。
心包は大脳の膜を包括しており、心包は大脳の機能を指している。それゆえ、神志の病変は、君主である心に代わって心包絡が受邪したものとして捉える。 神志に生じた病にでは、外邪が引き起こしたものは心包の病とされ、内傷虚損による機能衰退の場合にのみ、心本臓自体の病変とする。 具体的には、健忘・不眠・多夢・驚きやすい・虚脱などは心本臓自体の病変として論治し、卒倒や昏迷・激しいウワゴトや狂騒状態などは、心包の病変として論治されるべきである。
連休中は台風が直撃した。
その最中に、アトピー性皮膚炎の専門サイト http://www.cyuikanpo.com/atopi/ の移転を終えた。 サブドメインで作っていたのが面白くないので、 独自ドメインに移したのである。 http://www.kanpoyaku.info/ これである。 個人の特殊性を重視する中医学と漢方医学、共通性を重視する西洋医学、三者を合体した漢方こそ「中医漢方薬学」が目指す最終目標である。
関連サイトの詳細は、 漢方と漢方薬および中医学・中医漢方薬学 ところで、先ほど別に続けている小生のブログ「漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記」の六味丸に追加事項を補った後、他サイトではどんな解説をしているか、フラリト検索してみて、ちょっと信じられない解説を見てしまった。 心下部(みぞおち)に振水音(胃内停水)が認められるのが、六味丸証の特長であると書かれていた! これはトンデモナイ錯誤で、こういう明らかに間違った記載が堂々と検索順位がトップクラスのサイトで見られるのだから、驚き桃の木、山椒の木である。 こんなことだから、「間違いだらけの漢方薬」というHPを制作しようか、どうしようかと、思案の月日を過ごしているのだった。 たとえば、まだ何も制作していない所有サイト間違いだらけの漢方薬などというタイトルで、やろうかな、どうしょうかな???
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